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2009
12
01

那須往還

山都町を東西に横断する日向往還、往還とは今でいう主要地方道といったところ。人や物が行き来し、交易が栄え文化が交流したその道、またその往来そのものを言います。この往還あってこそ浜町、馬見原といった町が賑わいました。
九州の中央部にあって宮崎・大分とも近く今なお国道が4本も通る山都町、中世紀から昭和の初期まではこの日向往還のみならず、ここを起点終点としていくつもの往還がありました。

そのひとつが「那須往還」旧清和村・矢部町と宮崎県椎葉村を結ぶ古道です。九州脊梁の北稜線「遠見山」から「切剥」「三方山」をとおり、かつて那須(奈須)山とも呼ばれた秘境の地、椎葉村とを最短距離でむすんでいます。
明治10年の西南戦役でも西郷軍延岡隊などは、この往還をまた雷坂と呼ばれた道を通って人吉へと行軍しています。
遠く遡れば、椎葉や五家荘の平家落人伝説もこの道を辿り白鳥山に逃げ延び隠棲したところから始まっています。

車社会となって半世紀以上、スズ竹が茂り低灌木が覆い廃道となっていたその古道ですが、ここ十年あまりトレッキングブームもあって地元有志が立ち上がり今では立派な登山道として、また歴史ロマンあふれる古道として復活しています。尾根伝いには天然のブナ林帯も残り春の新緑、初夏の花々、秋の紅葉が多くの方を楽しませてくれています。
oukanniriguti.jpg toomiyama.jpg
左:清和川の口林道の終点、遠見山登山口に那須往還入口の標識が立っている。かつては清和の汗見、矢部の菅囲を起点としたと思われるが今その道は確認できない。
右:遠見山南麓の美しき紅葉(10月下旬)

gennzibuna.jpg genzibuna2.jpg
菅の穴谷(鴨猪川源流域)を詰めたあたりから久保の息にかけてブナ、ミズナラの巨木が立ち並ぶ。写真は往還をはさんで仲良くそびえ立つ「源氏夫婦ブナ」と名付けられた樹齢300年以上はあるうかというブナの巨木

goyuubunnki.jpg kaminarizaka.jpg
左:往還は向霧立越とも呼ばれ高岳~国見岳~五勇山を通って椎葉越(五家越)、水上越へとつながっている。
写真は五勇山から椎葉向山地区萱野へと降りる分岐点
右:高岳と国見岳の間、山池湿原手前から分岐し、椎葉尾前地区へと降りていく雷坂とよばれる古道、昭和40年代椎矢林道が開通するまではこの道が基幹道であった。

この往還が去年から始まった「九州脊梁トレイルラン」のコースとして一部使われランナーの皆さんにも親しまれています。その大会の発起人でもあり、この脊梁縦走道を切り分けた立役者が、大正生まれで今なお現役で山行きガイドをされている永谷誠一氏です。この秋実施した九州脊梁ロングトレイルのリーダーガイドもお願いしました。その永谷氏、これまどの功績を称えて2009日本ランナーズ賞を見事受賞されました。今日(12/1)東京でその授賞式があるそうです。熊本の誇りです。心より祝福申し上げます。
trail run 2008 nagatani.jpg
左:倒木を乗り越え尾根を駆け抜けるランナーたち(九州脊梁トレイルラン2008より)
右:永谷誠一氏(山都町在住83歳) いつまでもお元気で私たちを導いてください。

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