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2009
12
22

獄之枝尾神楽

冬の時期、ここ九州中央山地一帯で執り行われる伝統の夜神楽、高千穂の夜神楽がつとに有名ですが、隣接する五ヶ瀬、椎葉、蘇陽、諸塚、米良や五家荘など"山深きところに夜神楽あり"で百はゆうに超すであろう神楽が、数百年の歴史文化をいや千年にも及ぶ信仰や営みを今に伝えています。それは山に生きる男たちの最高の舞台であり、同時に地域の力を保持する(誇示する)大切な行事となっています。
そんな神楽ですが、同じ町や村にあってもどれとて同じものはありません。特に椎葉神楽(国指定重要無形民俗文化財)は26地区に伝えられていますが、狩猟や焼畑文化だったり、修験色が強かったり、パフォーマンスが優れたりと、それぞれに特長ある演目や構成で興味が尽きません。
今回はなかでもここにしかないと言われる特異な演目を多く持つ「獄之枝尾神楽」からいくつかを紹介します。

先ず、破れ笠に蓑、背につづらを背負い、杖をついたみすぼらしい姿をした旅人が一夜の宿を請う「宿借り」
yadokari.jpg
「御宿なるまじき候」と宿を断る主人(神官)だが、旅人が「我等こそ山口、中山、奥山にさし入りて山廻りをし治めてきた。山と川の境には山と社を建ててきた」と重ねて宿を請う。問答の末にこのみすぼらしい旅人こそが、この地の悪神を祓い村人に寿福をもたらす「山の神」と気づき、仲裁役も入って杯を交わす。この問答よくよく聞いていると「山の神」⇔「修験者」⇔「木地師」と幾重にも重なって見える。どう聞いても山伏用語とも言うべきか解釈できない言葉も羅列されていて全文は解読できないが、背景には日本各地に伝わる「蘇民将来説話」があると推察される。おそらくは里に住み着いた修験者から伝え教わったものであろうが「誇り高き山人の原点」にも思われて実に興味深い。
動画をYouTubeにUPしています(画質は良くありません。悪しからず)

次に、中央に高天原、その横に4mもある青竹に榊の枝や御幣をくくり付けた注連を12本たてた外神屋での2幕
鬼神 綱切
左:「注連引鬼神」 12本の注連から延びた紅白の布を引き豪快に舞う鬼人
右:「綱切」 高天原の両脇に置かれていた、なわ蛇を俵に押さえつける。見物客が固唾をのんで見守る中、何と宮司が真剣を振りかざし一刀に切り落とす。その後この蛇の首が高々と掲げられ大喝采をあびる。
他にも「星指」「柴問答」「綱問答」と問答形式の唱行(しょうぎょう)が多くあり、そもそもの神楽の謂れを物語っていて面白い。
例年12月第1土曜日に「竹の枝尾神社」で行われます。数ある椎葉神楽のなかでも一見の価値がありお勧めです。年があけて2月には東京公演も予定されているそうです。関東の方はお楽しみに!
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