--
--
--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010
09
30

THE 九州脊梁

さあ、前回記事で「やっぱり九州脊梁が何と言っても1番!」と書きました。
これまでも度々、脊梁の自然の素晴らしさを紹介してきましたが、残念ながらまだまだ認知度は低いようです。

そもそも脊梁!?何て読むの?どうして脊梁って呼ぶの?それどこ?っていう方へ
「せきりょう」と読みます。広辞苑によると、
1 せぼね。せすじ。脊柱。
2 馬の背の真中あたりの称
【脊梁山脈】大陸・半島などを縦断または横切り、主要な分水嶺となっている山脈。アンデス山脈・奥羽山脈など。
と記され、アンデス山脈はともかくとして日本の山脈で一般的に脊梁という呼び方をしているのは、その奥羽か九州脊梁くらいでしょう。同じ読みで「寂寥(ものさびしいさま。ひっそりとしているさま)」という言葉がありますが、九州脊梁もまた深い森に包まれた、ひっそりとした山域です。

九州脊梁の場合、太平洋、日本海(有明海)の分水嶺をなして、その山脈を特定すれば阿蘇の南山麓、熊本県山都町の黒峰(1283m)を北端として~小川岳(1542m)~向坂山(1684m)~三方山(1577m)~国見岳(1739m)~五勇山(1662m)~烏帽子岳(1692m)~白鳥山(1639m)~銚子笠(1489m)~江代山(1607m)~市房山(1722m)へと続く熊本県・宮崎県を境とする山脈となりますが、一般的には、向坂山から扇山へ続く稜線である霧立越をはじめ、分水嶺から分かれた尾根の山々を含めて脊梁山地と呼びならしています。なお、この山域一帯は「九州中央山地国定公園」でもあります。
ichifusa.jpg
白鳥山から江代山へと続く尾根、中央奥は市房山、左は石堂山、右奥に霧島連山が霞んで見える。

今から二百年ほど前、文化十年(1813)に製版された「九州九カ國之繪圖」ではこの地方一帯を未沓の地として「此のトコロ山深クシテ境目シレス」と表記しています。
           tizu2.jpg    tizu_s_3.jpg
この地図のごとく山深きさま、手つかずの自然は近年の自然保護意識の高まりとともに大切に保護され、環境省では太平洋型ブナ林帯としては世界最大として世界自然遺産の有力な候補地として分析・検討を行っています。

と前置きが長くなりましたが、四季をとおして、その圧倒的な大自然を満喫できる ”九州脊梁”をお気に入りの写真で紹介します。
(過去、このブログで紹介した写真と重複しているものがありますが悪しからず)

まずは最初に厳冬期の脊梁、
bunazyuhyou.jpg zyuhyou1.jpg
zyuhyou2.jpg
「えっ!!九州にもこんな雪が積もるの?樹氷!!」って良く言われます。そう脊梁尾根は積雪1mを超える雪が積もり、気温もマイナス20度近くになることがあります。冬型の気圧配置が去ったあとの晴れ間に広がるブナ林の樹氷は、まさにサンクチュアルな世界、神々が作った絶景です!

4月になって、ようやく木々も芽吹き始めた頃、脊梁尾根は石灰岩質特有の希少な植物たちが花咲かせます。
spling.jpg
白岩山の天然記念物群、天主山や白鳥山のヤマシャクヤクの大群落など、脊梁の山々が最も華やぐ季節です!

6月の梅雨には、オオヤマレンゲやヒメシャラの花が咲きます。緑も一層深さを増してまさに「セキリョ~!」って雰囲気になります。
P8180122.jpg
ブナの緑に覆われた尾根や谷は、8月の日中最高気温でも20度前後、まさに別天地です。
P8180062.jpg P8180061.jpg
宮尾登美子原作のドラマ「天涯の花(四国の霊峰・剣山の山奥の神主夫婦の養女となった珠子が山の厳しくも美しい自然、心優しき人々との出会い、そして初恋と少女の生の輝きを情感豊かに描く長編小説)」で一躍脚光をあびることとなったキレンゲショウマ。近年は鹿の食害で絶滅が危惧されていますが、ここ向坂山の鹿防護ネットのなかで見事な群落が復活しています。

 そんな脊梁で、私がもっとも好きな山は白鳥山、御池周辺です。壇ノ浦から落ち延びた平家の残党も、ここ白鳥山に隠棲したと伝えられ、今なお語り継がれている椎葉や五家荘の平家落人伝説物語の共通した舞台です。
miike-natsu.jpg miike-aki.jpg
源氏に追い詰められた武将やお伴たちは、この御池で自害したと...。まるで血に染まったような紅葉です。

というところで最後は、絶景紅葉、錦秋の脊梁路です。森林生物遺伝子保存林に指定されブナやミズナラ、種々のカエデ類を主体とした天然の原生林が多く残されている脊梁一帯。10月中旬、標高1700mの尾根から始まる紅葉は約2週間かけて徐々に高度を下げ、渓谷から山里へと移っていきます。人工林地帯や平坦部では決して見る事の出来ない圧倒的な紅葉は西日本一といっても過言ではありません。是非、深紅や黄色に染まった落ち葉の絨毯のなかをゆっくりと歩いてください!今年は台風の影響もなく鮮やかな紅葉が期待できそうです。
sirataki.jpg
五ヶ瀬町白滝
PA170158.jpg sekiryouzi.jpg
不動冴山稜線                  峰越峠近く
PA180223.jpg DSC_0069.jpg
日肥沢                     那須往還(遠見山直下)

どうですか。脊梁の大自然、素晴らしい山々でしょう。
そんな脊梁尾根を楽しむ山行きを毎週やっていますが、
先週は去年に引き続き「第2回九州脊梁ロングトレイル」を主催しました。ただひたすらに3日間、脊梁尾根を42km縦走する企画ですが、九州各地から脊梁の魅力に惹かれた20人以上の方々に参加していただきました。
今回は京丈山をスタートして国見岳から扇山をゴールとした3日間でしたが、最後まで事故なく元気に歩いていただきました。参加の皆さんの気力と体力、ご協力のお陰です。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
来年もまた元気でお会いできるのを楽しみにしています!
DSC_0196.jpg nagatani.jpg
2010.9/19「神々の庭」にて  右:今年も最終日、リーダーガイドを勤めていただいた永谷師匠。
縄文時代から生き続けるイチイの古木のなかで、まだまだ元気一杯!大正生まれと聞いてさすがのイチイもビックリでしょう(笑)


さて、最後に
そんな脊梁の魅力を一人でも多くの方々に知っていただこうと以下の特別イベントが開催されます。
10/25(月)五ヶ瀬スキーセンターにて、シンポジューム「九州脊梁山地文化圏」
10/24(日)はプレイベント「脊梁山地ぐるっとゆっ旅バスハイク」「分水嶺小川岳紅葉トレッキング」です。
是非の御参加を検討下さい! 詳しくは⇒チラシ(pdf500kb)をご覧ください。
スポンサーサイト
Comment
 

管理者にだけ表示を許可する


Trackback
Trackback URL

«  | HOME |  »

ECO九州ツーリスト

プロフィール


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


検索フォーム


RSSリンクの表示


リンク


ブロとも申請フォーム


QRコード


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。